不動産投資ローンの各銀行の金利比較【10行比較】

不動産投資

不動産投資ローンの各銀行の金利比較【10行比較】

「不動産投資をしたい」「十分勉強したから早く物件を買いたい」

そう思いながらも物件購入に至らない人の高いハードルになっているのが、銀行(以下、金融機関)の融資だと思います。

不動産は築古戸建の金額の低いものでも数百万円、アパート・マンションになると数千万円~数億円になります。金融資産が豊富な資産家ではない限り、一般のサラリーマンには物件を現金で購入することは難しいでしょう。

ぼく自身も融資には苦労しました。

今回はこれから不動産投資を始める人、不動産を買い増して行きたい人に向けて、不動産に比較的積極的に融資してくれる金融機関についてご紹介したいと思います。

ぼく自身の知識・経験、不動産投資仲間からの情報等を参考にまとめました。金融機関は随時融資状況が変わりますし、支店や担当によっても大きく融資姿勢が異なりますので、あくまでご参考までになります。

まず全体観を持っていただくため、各金融機関の適性物件、属性、金利、期間、融資額の比較を表にまとめました。

各金融機関の特徴を以下の通りです。

オリックス銀行

不動産投資の1棟目を購入するサラリーマンには最も借入しやすい金融機関。年収700万円以上で勤続期間が長ければ、90%〜100%の融資が期待できる。団体信用生命保険加入必須。

適性物件:新築〜築古
属性:年収700万円以上
金利:2.3%〜3.3%程度
期間:築年数による、35年以内
融資額:物件価格の90%〜100%

スルガ銀行

地方・築古・金利4.5%の時代とは別の金融機関と思った方が良い。融資エリアは全国。新築・金利2%〜3%が主流となっているが、今なお不動産投資には積極的。団体信用生命保険加入必須。

適性物件:新築〜築古
属性:年収700万円以上
金利:1.5%〜3.0%程度
期間:木造50年ー築年数、鉄骨・RC60年ー築年数
融資額:物件価格の80%〜100%、10億円程度まで。

SBJ銀行

韓国系の銀行。Web申し込み可。対象エリアは主に東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、大阪府、名古屋市、神戸市、京都市、奈良市、福岡市などの主要都市。

適性物件:新築〜築古
属性:年収600万円以上
金利:1.6%〜3.5%程度
期間:築年数による、35年以内
融資額:物件価格の80%〜90%

静岡銀行

対象エリアは主に静岡県、神奈川県、愛知県、東京都、大阪府、札幌市、仙台市、金沢市、福岡市などの主要都市。収益性よりも資産性を重視。耐用年数を過ぎた物件も融資可能。比較的金利が高いため、高利回りの築古物件向き。

適性物件:築古
属性:年収500万円以上
金利:3.0%〜3.5%程度
期間:35年以内、築古物件も融資期間長い
融資額:物件価格の80%〜100%

三井住友トラストL&F

耐用年数を過ぎた物件も融資可能。比較的金利が高いため、高利回りの築古物件向き。対象エリアは、首都圏、仙台市、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市などの主要都市。

適性物件:築古
属性:応相談
金利:2.9%(5千万円以上の物件)〜3.9%程度
期間:35年以内、築古物件も融資期間長い
融資額:物件価格の70%〜100%(要共同担保)

セゾンファンデックス

耐用年数を過ぎた物件も融資可能。比較的金利が高いため、高利回りの築古物件向き。対象エリアは全国だが、主に東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県。

適性物件:築古
属性:応相談
金利:3.0%〜5.0%程度
期間:30年以内
融資額:物件価格の70%〜80%

千葉銀行

主に資産家や高属性のサラリーマンを対象としている。金利は低いが、融資期間や融資額は厳しい。対象エリアは主に千葉、東京、神奈川、茨城。千葉県または東京都内在住者が対象。

都心部・新築
適性物件:新築・築浅
属性:年収1,000万円以上
金利:1%前後〜2%程度
期間:原則として耐用年数
融資額:物件価格の70%〜80%

横浜銀行

主に資産家や高属性のサラリーマンを対象としている。金利は低いが、融資期間や融資額は厳しい。対象エリアは主に神奈川、東京、大阪、名古屋、群馬。

適性物件:新築・築浅
属性:年収1,000万円以上
金利:1%前後〜2%程度
期間:原則として耐用年数
融資額:物件価格の70%〜80%

りそな銀行

主に資産家や高属性のサラリーマンを対象としている。金利は低いが、融資期間や融資額は厳しい。資産性よりも収益性を重視。対象エリアは全国。

適性物件:新築・築浅
属性:年収1,000万円以上
金利:1%前後〜1.5%程度
期間:原則として耐用年数
融資額:物件価格の70%〜80%

日本政策金融公庫

政府系の金融機関。民間の金融機関では融資を受けられない物件でも対象となる場合がある。築古物件、地方物件等も対象となるが、融資期間が短く融資金額はあまり出ない。

適性物件:新築〜築古
属性:幅広く対象としている
金利:1.5%〜2.8%程度
期間:7年〜10年程度
融資額:上限4,800万円

りそな銀行、千葉銀行、横浜銀行は、主に資産家や高属性のサラリーマンを対象としており、ハードルの高い印象です。

一般的なサラリーマンの場合、比較的新しい物件はオリックス銀行、スルガ銀行等、比較的古い物件は静岡銀行や三井住友トラストL&F等に融資を受けているケースが多いです。

融資期間が短く融資金額はあまり出ませんが、比較的規模が小さい物件であれば、日本政策金融公庫が良いと思います。属性があまり高くない人や築古物件、地方物件等も対象となります。

不動産投資に対する各金融機関の姿勢は随時変わっていきますが、上記10行の金融機関はどの時代も比較的積極的な金融機関です。

その他、比較的不動産に積極的言われている金融機関としては、きらぼし銀行、あすか信用組合、西京銀行、関西みらい銀行、大阪協栄信用組合等があります。

金融機関へのアポイント

金融機関は知人の紹介により訪問するのが良いと言われていますが、知人に不動産投資家がいない等の場合は、事前に金融機関に電話で趣旨を伝えアポイントを取った上で訪問すれば問題ありません。購入を検討している物件があれば、仲介業者に金融機関を紹介してもらうのも良いと思います。

自分で金融機関に連絡する場合は、事前に下記の内容を整理しておくと良いと思います。

住まいや物件近くの支店にご連絡ください。

・自分が何者か:住まい、年齢、勤務先、勤続年数、年収、資産状況等。
・どんな物件か:住所(市区町村)、アクセス、物件価格、築年数、入居状況等
・なぜ不動産投資をするのか:投資ではなく不動産事業として説明

ひと昔前は不動産投資の未経験者にも広く窓が開かれていましたが、現在は未経験の人に積極的に融資してくれる金融機関が減っているようです。

自分で金融機関に連絡する場合は、10行中9行は門前払いになる覚悟でいると良いと思います。

どんな時代でもどんな属性の人でも、不動産投資のはじめの一歩を踏み出す人はいます。支店や担当によっても大きく融資姿勢が異なりますので、諦めずに頑張ってまいりましょう!

不動産投資のリスクについて心配な方はこちらも合わせてご確認ください。

【不動産投資とFIRE】不動産投資の10大リスクの種類と対応策(失敗回避法)

【不動産投資とFIRE】日本最大級ポータルサイト楽待と建美家

今日もありがとうございました!

コメント